明快! 「国会議員」白書

平沢勝栄 / 講談社 / 00/11/28

★★

ちょっと期待外れ

 著者は自民党の国会議員。『自自公を批判する』の白川勝彦とともに公明党との連立政権を批判した人であり、『代議士のつくられ方』でのケース・スタディとして取り上げられた人であり、「自民党の明日を創る会」のメンバーとして『田中真紀子擁立、石原慎太郎新党誕生』にインタビューが掲載されている人でもある。この最後の本のインタビューと重なる部分がかなりあり、同じゴーストライターが手がけたのかもしれない。

 著者のいつもの意見以外には、選挙運動についての考え方、国会議員の金銭面での収支についての報告などがある。また、栗本慎一郎の『自民党の研究』ほどの突っ込んだものではないが、国会議員の活動についての考察もある。

 ただし全面的にあまり面白い読み物ではない。あくまでも平沢勝栄という人の人となりを知るための資料である。とりわけ興味深かったのは、警察庁・防衛庁官僚出身者としての前歴が、この人の意見に与えている影響。法執行と国家安全保障の分野についてはかなり「タカ派」と言うべき考え方を持っており、『田中真紀子擁立、石原慎太郎新党誕生』の項でも書いたが、「自民党の明日を創る会」のメンバーにはこれと似たタイプが多いように思われる。

 なお、200ページには、外国人参政権法案(「永住外国人への地方選挙権付与法案」)に関連する記述がある。最近ちょっと関心を抱いているのでメモとして。基本的に、この法案を公明党の陰謀であるとしているが、在日コリアンの票を期待するだけでなく、韓国への勢力拡大も見込んでいると考えている。

2000/12/9

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