死の序列

Death du jour

キャスリーン・レイクス / 角川書店 / 00/05/25

これはきつい

 著者は1997年に『既視感』(未読)という小説でデビューした人で、ノース・カロライナ大学教授の法人類学者。本書は、女性法人類学者を主人公とするシリーズの2作目ということになるらしい。パトリシア・コーンウェルのコピーであろうことは覚悟して読み始めたのだが、あまりにも厳しいので仕方なく途中で放棄した。一応半分まで読んだ。ロマンス。

 まあ翻訳も悪影響を与えているのだと思われる。ところで、いいかげん、マーサ・スチュアートに説明的な形容句を付けるのはやめるべきではないか(155ページに「なんでひきわりトウモロコシを食うのか」「家事評論家のマーサ・スチュアートにききなさい」という会話がある)。この手の本を読む人の90%以上は、もうマーサ・スチュアートが何者なのかを知っていると思う。この手の翻訳が笑い話のレベルにまで達していた例としては、『破れかぶれでステージ』の項を参照。

 本書はあれほどひどくはないが、翻訳はよくない(特に会話)。

2000/12/16

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