英雄

No Times for Heros

ブライアン・フリーマントル / 新潮社 / 01/01/01

★★★★★

これは本当に面白い

 『猟鬼』に続くダニーロフ&カウリー・シリーズの2作目。1994年の本がようやく翻訳出版された。ちなみに3作目はまだ書かれていないらしい。

 とにかく至福の読書だった。フリーマントルのシリーズには、他にチャーリー・マフィンもの(『流出』とユーロポールのプロファイリングもの(『屍体配達人』『屍泥棒』)があるが、私はこのダニーロフ&カウリー・シリーズが(2作しか書かれていないとはいえ)最も面白いように思う。このシリーズには、モスクワ民警のディミトリー・ダニーロフとFBIロシア課課長のウィリアム・カウリーという2人の主人公がおり、この2人が他のシリーズと同じように官僚制の中で戦うだけでなく、互いに心の読み合いをするという素晴らしい利点がある。この点と、舞台設定の違いを除けば、この3つのシリーズは基本的に同じものであり、どれを読んでも同じなんだが。

 本作では、アメリカで起こった殺人事件とロシアのマフィアが結び付けられる。『流出』の舞台設定と同じ。

 なお、原題の"No Time for Heroes"は「ヒーローの出番じゃない」、「ヒーローはおよびじゃない」、「ここはヒーローになろうとするな」というぐらいの意味だと思うが、邦題は『英雄』で、帯には「ヒーローには休む暇なんかない」とある。これってまさか…

2001/1/6

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