終末と救済の幻想

オウム真理教とは何か

Destorying the World to Save It: Aum Shinrikyo, Apocalyptic Violence, and the New Global Terrorism

ロバート・J・リフトン / 岩波書店 / 00/06/27

★★★

 ロバート・J・リフトン(『アメリカの中のヒロシマ』)によるオウム真理教論。アメリカ人読者を対象に、オウム真理教の起こした事件をかなり詳しく紹介し、「終末論的な思想をもとにテロリズムへと走るグルイズム」の切り口で、主にアメリカで発生したさまざまな事件との共通点を探るという試み。

 なにはともあれ、オウム真理教の事件について非日本人が書いた本。『アメリカの中のヒロシマ』と同じく精神分析的なアプローチなので、どう受け止めていいのか困る記述が少なくないのだが、参考資料としては重要だろう。訳者あとがきには、著者が日本人の元信者のインタビューにあたって「勘違い」をした可能性があることが示唆されている。もちろん精神分析とは、積極的に勘違いをしていく試みではあるんだが……。

 ちなみにオウム真理教関連の本

2001/2/10

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