ワンダー・ボーイズ

Wonder Boys

マイケル・シェイボン / 早川書房 / 2000/08/31

★★

ちょっとわかりにくい

 『ピッツバーグの秘密の夏』のマイケル・シェイボンの1995年の作品。1997年に単行本として発行された訳本が2000年に単行本化されたものを読んだ。本作はカーティス・ハンソンによって映画化され、日本でも2000年に公開された(『ワンダー・ボーイズ』。出演者はマイケル・ダグラス、トビー・マガイア、ロバート・ダウニーJr.らである。

 作品が書けなくなっている作家を主人公とするドタバタ喜劇。躁状態の文体、固有名詞の豊富な引用などを特徴とするポップな系統のアメリカ現代文学。申し訳ないが、作品の内容をあれこれ言う前に、本書をまともに読みとおすことができなかった。翻訳は決して悪くないのだが、このニッチの小説の売りである「ポップな文体」を日本語に移し変えるのにはやはり無理があるように感じる。本書はそれだけが売りで、それだけで引っ張っていく力づくの技を楽しむ本なのだ。

2001/3/3

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