21世紀のエコノミスト

世界経済の混沌を読み解くキーパーソンたち

依田高典、他 / 朝日新聞社 / 01/03/05

★★★★★

わかりやすく書かれている啓蒙書

 朝日新聞社の「アエラ・ブックス」の1冊。日本の若手(と思われる)経済学者7人による、「新しいエコノミスト」たち11人の評伝と解説。取り上げられている経済学者は、ポール・クルーグマン、レスター・サロー、ジェフリー・ホジソン、ブライアン・アーサー、グレゴリー・マンキュー、トニー・ローソン、ジョン・イートウェル、ジョセフ・スティグリッツ、ラフォン&チロル、ポール・ローマーである。

 基礎的なマクロ経済学とミクロ経済学の教科書を読んだ後に、教科書以外から吸収した雑多な知識を整理するために使うという目的に恰好の啓蒙書。特定ジャンルの専門家の友人に、「ところで、あれってどうなの?」と気軽に尋ねたら返ってきた返事という感じで書かれており、実にわかりやすかった。この水準の本をいろんなジャンルで読みたいと思う。

 ただそのことと、本書のトピックである経済学が面白そうかどうかということは別問題。少なからずのトピックが、パラメータの増加→モデルの有用性の低下という方向に向かっていそうでちょっと怖い。

2001/3/24

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