ロック大教典

渋谷陽一 / ロッキング・オン / 97/12/12

★★★★

ロック史の教科書

 著者が書いてきたロック音楽のライナー・ノーツをベースに、松村雄策との対談によってロックの歴史を概観する教科書。章立ては次のようになっている。「ビートルズI」、「ブルース・ロック」、「ハード・ロックI」、「サイケデリック・ロック」、「フォーク・ロック」、「ビートルズII」、「ストーンズ、キンクス、フー」、「プログレッシヴ・ロック」、「グラム・ロック」、「一人になったビートルズ」、「ハードロックII」、「モータウンとアトランティック」、「ニュー・ソウル・ムーヴメント」、「ファンク」、「ウエスト・コースト・ロック」、「サザン・ロックとスワンプ・ロック」、「パンク・ロック」。

 私はロック音楽のライナー・ノーツをまったくといっていいほど読んだことがなかったので、新鮮ではあった。上の章立てからわかるように、内容は包括的。取り上げられているものも正統的(のように思う)。

 このところ昔の音楽を聴き直しているので、参考になるかと思って買ったもの。

 この本に索引がないのが信じられない。どう考えても必要だ。

 日本語のタイトルとオリジナル・タイトルの対応がわからなくて苦労する。"I wanna hold your hand"が「抱きしめたい」であるということを知って驚いたことがある。そういえば『ノルウェイの森』という本が出たとき、それがビートルズの歌のタイトルであるということに長い間気づけなかったことを思い出す。ピンク・フロイドの一連のアルバムの日本語タイトルが一番苦労するかな。そういうわけで、原文のタイトルを併記すべきだと思う。

1998/6/11

TRCの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ