ロスト・ガールズ

Lost Girls

アンドリュー・パイパー / 早川書房 / 01/03/31

★★★

標準的だが今後に期待

 カナダ人の著者の長編第一作。カナダ推理作家協会賞を受賞している。あまり積極的に勧めはしないが、どうしても読みたいのであれば、帯と解説を見ないことをお勧めする。

 田舎町で少女2人が行方不明になる事件が発生し、都会の野心ある若きアソシエイトの弁護士が、学校教師の容疑者の弁護にあたる。この弁護士が自堕落な生活を送っているヤク中のダメ男で、彼の心情を描く地の文はウィットに富んでいて面白い(ただ、翻訳はちょっと不満)。

 グローバルな(要するにアメリカとイギリスの)標準から見ると、本作は標準以下の出来ということになると思うが、ローカル性の持つ魅力があることも認めざるをえない。田舎を描く陰鬱なカナダ映画を連想させる。とりあえず第二作に期待ということで。

2001/5/3

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