チーズはどこへ消えた?

Who Moved My Cheese?

スペンサー・ジョンソン / 扶桑社 / 00/11/01

ベストセラー本

 手近にあったので10分ほどで流し読み。ビジネス分野のセルフヘルプ本。アメリカでは、大企業が研修に使用するなどして広く読まれたようだ。日本でもベストセラーになっており、書店ではもうずいぶん長く平積みされている。

 『それでも新資本主義についていくか』で描かれていたような、アメリカの1990年代「ニュー・エコノミー」的な企業経営文化の下での労働力の流動化を反映し、そのような状況下での労働者の感情マネジメントを目的としている(『自己コントロールの檻』の項を参照)。

 迷路の中で暮らしている2人の小人と2匹のネズミが、いつもの場所に置いてあるチーズがなくなったときに、どう反応したかを描く寓話。副題の"An Amazing Way to Deal With Change in Your Work and in Your Life"が示しているように、「変化」に対して能動的に反応することを賞讃する。お話としてはずいぶんと底の浅いものだけれども、パトリシア・コーンウェルとかヴァン=ダム映画を真面目に楽しむような人々をターゲットとして書かれている本なので、これぐらいが適当なのだろう。

2001/5/10

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