日本の戦争責任とは何か

高濱賛 / アスキー / 01/05/07

★★★

文章がだめなんだが

 著者は「在米ジャーナリスト」だそうだ。アイリス・チャンの『The Rape of Nanking』のアメリカ国内での波紋と、戦争捕虜の日系企業に対する補償問題の2つを柱として、日本の戦争責任なるものをどう理解してどう行動すべきかを、コスモポリタンなリアリストの立場から提言する。興味深いトピックはいろいろとあるものの、非常に信頼の置きにくい文章/文体なので困ってしまう。

 それでも、この著者のとっている態度は、私には正しい解のように思える。日本の「自由主義史観」派と「リベラル」派のどちらからも、この態度はオポチュニスティックで、プラグマティックに過ぎるように見えるかもしれないが、われわれには原理原則にこだわっている余裕はないのだ、ということだと思う。

 なお、5月25日にはブラッカイマー/ベイのコンビの映画"Pearl Harbor"が全米公開される。相当な話題を呼ぶことが予想される。

2001/5/17

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