毒から身を守るための30の知恵

救命救急医、中毒と闘う

奥村徹 / 河出書房新社 / 01/05/30

★★★

気楽に読めるエッセイ

 著者は『緊急招集』の人。名前を覚えていたので買ってみた。中毒学の専門家、また救急医療の研究者として書かれた短いエッセイを集めたもの(ただし形態としては書き下ろしのようだ)。

 これらのエッセイの内容には統一性がないが、それだけ広いトピックを扱っているとも言える。家庭での事故や自殺を目的とした中毒から、化学・生物学テロリズム対策についての提言までのさまざまな話題があって、それぞれ興味深い。この読書メモでは、関連のありそうな本として、日本に自生している毒草を紹介し、その一部については著者自ら食べた結果を報告している『毒草を食べてみた』、和歌山毒入りカレー事件を扱った『四人はなぜ死んだのか』、食品汚染による中毒を扱った『食品汚染がヒトを襲う』などがあるが、これらすべてのトピックへの言及がある。

 ごく平凡なレベルで、「自殺には農薬を使わない方がよい」、「ナマモノには気をつけよう」などの感想を持った。

2001/6/7

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