隣人は静かに笑う

Arlington Road

Mark Pellington / Jeff Bridges,Tim Robbins,Joan Cusack / 1999

★★★★

懐かしい感じのするスリラーだった

 監督のマーク・ペリントンはこれが本編では初監督作品のようだ。ジェフ・ブリッジズ主演の巻き込まれ型サスペンス映画。

 大学でアメリカ史を教えているジェフ・ブリッジズが、隣人夫婦(ティム・ロビンスとジョーン・キューザック)の正体に疑問を抱く。その妄想症っぽい精神状態の演技になかなか見応えがあった。FBI捜査官を演じるロバート・ゴセットはルイス・ゴセット・ジュニアの甥。今後、ブリッジズのガールフレンド役のホープ・デイヴィスに注目することにした。

 この映画は、とにかく楽しんで見ることができた。脚本がよく考えられていて、無駄なショットがなく、一気にストーリーを突っ走る。これは1940〜50年代のアメリカ犯罪映画への先祖返りのようなものだなぁと思った。良い脚本と良い演技で映画が成り立っており、ちょっとした映像的な工夫もひたすらストーリーに貢献するものばかり。古き良き映画を思わせるエンディングもついている。カー・アクションの下手さとか、人物が会話するシーンでのカットつなぎの緊張感のなさなどもそれほど気にならない。

 最近の例でいうと、『ワイルドシングス』と対照的な映画と言えるだろうか。あちらはぼろぼろの脚本を映像的な工夫だけで見せるという力業だった。

1999/11/27

 デビュー作は『インディアナポリスの夏/青春の傷痕』だった。

2000/7/1

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