ブレストマン/豊胸外科医

Breast Men

Lawrence O'Neill / David Schwimmer,Chris Cooper,Louise Fletcher,Emily Procter / 1997

★★★

問題提起をするフリをしたお色気映画

 HBOのTVムービー。監督のロレンス・オニールはこれがデビュー作のようだ。2人の整形外科医(デヴィッド・シュウィマーとクリス・クーパー)が、シリコン袋による豊胸手術の先駆者として成功を収め、1990年代に入って民事訴訟の標的となって没落するまでを描いた叙事詩的な物語。豊胸手術と、その手術を受けた女性たちの健康被害の間の因果関係が証明されていないという話を織り交ぜて、全体的に整形外科医たちに少しばかり好意的な立場をとっている。女性にとっての豊胸手術の意味合いの変遷(最初のうちは拒絶、流行しだすと大歓迎/フェミニズムのアンビバレントな態度、そしてそこからの反動)をかなり冷静に描いており、問題提起の映画としてはかなり良くできていると思った。

 が、結局のところ、女性の胸の映像がたくさんでてくるお色気映画であるということには変わりはない。つまり、『ラリー・フリント』のような中途半端さのない正しい映画である、ということだ。『モンタナの風に抱かれて』に続いて、クリス・クーパーが渋くてよい。

1999/12/7

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