レッサー・エヴィル

Lesser Evil, The

David Mackey / Colm Feore,Tony Goldwyn,Arliss Howard,David Paymer / 1998

★★★

まあ趣向はわかるがひねりが足りない

 監督のデヴィッド・マッケイは、これが監督第1作(出演作はすでにある)。このあと、『カイル・マクラクラン/ルート9』という映画を撮っている。高校時代に殺人を犯した友人どうしの4人が、22年ぶりに再開し、いざこざが起こる。『ラストサマー』と変に符合していて笑える設定だ。濃い役者たちが狭い空間で演技合戦をする『アルビノ・アリゲーター』とか『ライアー』タイプの映画なのかと思っていたら意外に淡白で好感が持てた。しかしこれは役者にそれだけの個性とかスター性がないということに過ぎないのかもしれない。

 木材業者がコルム・フィオール、警官がトニー・ゴールドウィン、神父がアーリス・ハワード、弁護士がデヴィッド・ペイマーだが、申し訳ないがこの中で識別できたのはデヴィッド・ペイマーだけだった。他の人々も出演作リストを見ると、いろいろと出ているのに。全体として見て、これらのキャリアのある俳優たちが演じる現代よりも、高校生時代を演じる4人の役者たちの方が生き生きとしていて好ましい。難しい設定だとはいえ、青春期の少年の不安定さがよく出ていたように思う。

 残念なことに、高校時代のエピソードが非常によく作られているのに対し、それが現代に蘇ったときに起こる問題のプロットが平板でつまらない。ストーリーテリングの問題というよりも、脚本の、いやそもそものコンセプトの問題なんだろう。

2000/4/21

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ