ロミーとミッシェルの場合

Romy and Michele's High School Reunion

David Mirkin / Mira Sorvino,Lisa Kudrow,Janeane Garofaro,Alan Cumming / 1997

★★★★

笑える

 ビデオ化されたときのタイトルは『ロミー&ミッシェル』。監督のデヴィッド・マーキンは"The Simpsons"の製作に関わっていた人らしく(登場人物たちがテレビで"The Simpsons"を見ている場面がある)、TVシリーズの監督をしているが("The Larry Sanders Show"のエピソードもやっているみたいだ。これ、ちゃんとは見ていないが好きだった)、本編の監督はこれが初めて。

 ミラ・ソルヴィーノとリサ・クドローの2人が頭の弱いブロンドの役を演じるコメディ。この映画、決して良い出来ではないのだが、大いに笑えた。評価として5つ星を与えようかと思ったぐらいだが、それだと映画としてちゃんとしている『メリーに首ったけ』に失礼になるので、『ジム・キャリーはMr.ダマー』よりは良い4つ星。

 この頭の弱いブロンドは、リサ・クドローの昔からの持ちネタらしく、本作はそれに「ハイスクールの同窓会」というエピソードを入れて1本の映画にしたという感じだ。『メリーに首ったけ』のような複雑な仕掛けはまったくなく、個々のシーンが1つのギャグで成り立っているという散漫な印象があるが、主役の2人の女性の魅力と、断片的ではありながらも強烈なギャグのおかげで楽しい映画になっている。

 ミラ・ソルヴィーノの方が、インテリ色をなくそうと苦労しているような印象があるのに対し、リサ・クドローの自然な感じは素晴らしい。セリフも良いけど、それ以上に、頻繁に発せられる"OK!"のタイミングが絶妙だ。あと、最後の場面の"Let's fold scarves!"など、脚本上は面白いけど実際には難しいと思われる場面を易々とこなしている。

 シンディ・ローパーの"Time after Time"で踊る場面が2つあるが、2回目のシーンが強烈におかしいことが、かえって1回目のシーンの趣きを深めている、などということをたぶん製作者は考えていなかったと思うが、なんというか根本のところでいい映画なので、考えずに作られたいろんな場面が意外なところで有機的に連係しているんではなかろうか。

2000/4/29

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