ホーンティング

Haunting, The

Jan De Bont / Liam Neeson,Catherine Zeta Jones,Lili Taylor / 1999

★★

怖くない幽霊屋敷話

 ヤン・デ・ボン監督の幽霊屋敷もの。ちなみに彼のこれまでの監督作品は『スピード』(1994)、『ツイスター』(1996)、『スピード2』(1997)である。本作は、1963年のロバート・ワイズ監督の『たたり』(The Haunting)のリメイク。

 SFXをふんだんに使って幽霊を描いているのだが、怖くない。『スピード2』ほどのひどさではないが、やっぱり映画としては失敗作と言わざるをえないだろう。私は『スピード』と『ツイスター』は傑作だと思っているが、同時に、ヤン・デ・ボンという人は人間の心理描写には興味がないんだろうとも思っていた。しかし、この『ホーンティング』は幽霊屋敷に少数の人間が閉じ込められるという極限状況ものだから、心理描写にすべてがかかってくる。で、やっぱり下手なんだなあと再確認した次第。

 リーアム・ニーソンが『マイクル・コリンズ』とそっくりな演技で(ただしアクセントは違うが)心理学者を演じている。悪く言えばワン・パターン役者だが、良く言えばもう映画スターになっちゃっているのだろうな。キャサリン・ゼタ・ジョーンズ(『エントラップメント』)は、いちおう「セクシー」な女性を演じているんだが、映画の中で何をすればいいのかぜんぜんわかっていないという感じを受けた。リリー・テイラー(『KILLER/第一級殺人』に、クレジットはされていないものの、出演しているようだ)は、いちおう主役として頑張っているんだが、脚本が平板すぎて気の毒。

2000/5/22

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