第一の嘘

Big Brass Ring, The

George Hickenlooper / William Hurt,Nigel Hawthorne,Miranda Richardson,Irene Jacob / 1999

★★★★

重厚なドラマ

 オーソン・ウェルズが書いた脚本を発掘して映画化したものらしい。監督のジョージ・ヒッケンルーパーは、『ハート・オブ・ダークネス/コッポラの黙示録』(1991)が有名だが、それ以降もいくつか撮っているようだ。

 これは素晴らしい脚本、見事な映像、徹底的にシリアスな演技が組み合わさった傑作。この脚本は、1999年という年代を考えると少し大時代すぎる気もするんだが、それを正面から描ききった力量に感嘆した。全般に、たとえばロバート・ワイズあたりの「大監督」が撮った映画というような印象を与える。リリース直後から「クラシック」になるというか。

 主人公はウィリアム・ハート(『ダークシティ』『ロスト・イン・スペース』)。非常に複雑な事情を抱えている知事候補を、鬼気迫るような演技で演じている。その義父はナイジェル・ホーソーン(『精神鑑定』)。大時代的なキャラクターなのだが、実にうまくこなした。新聞記者をイレーネ・ジャコブ(『追跡者』)。まあ穏当。そして注目すべきなのは、ウィリアム・ハートの妻を演じているミランダ・リチャードソン(『スリーピー・ホロウ』)。この映画でもやはり美しい。

2000/5/22

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