ディープエンド・オブ・オーシャン

Deep End of the Ocean, The

Ulu Grosbard / Michelle Pfeiffer,Treat Williams,Whoopi Goldberg,Jonathan Jackson,Ryan Merriman / 1999

★★★

実にもったいない

 監督のウール・グロスバードは変な人で、エリア・カザンの助監督なんかもやっていたベルギー人。フィルモグラフィーは、『ケラーマン』(1971)、『ストレート・タイム』(1978)、『告白』(1981)、『恋におちて』(1984)、『ジョージア』(1995)、そして本作となる。『ケラーマン』は見ていないが、その他はいずれも傑作に限りなく近い佳作という感じ。本作も、いくつかの点で不満を感じなくもないんだが、どこか心に残る作品となっていた。

 3歳のときに行方不明になった少年が、9年後にふとしたことから戻ってくる。その間の家族の苦悩を堅実に描くというシリアス家庭ドラマ。夫婦を演じるのがミシェル・ファイファー(『素晴らしき日』)とトリート・ウィリアムズ(『ザ・グリード』)。警官にウーピー・ゴールドバーグ。あまり大したことない。長男にジョナサン・ジャクソン。子役出身のTV役者みたいだが、ハイティーンの微妙な時期にある少年を演じて見事。行方不明になって帰ってきた少年にライアン・メリマン。TVの子役。

 ミシェル・ファイファーは、このところひどい映画にばかり出ており、この映画ではいちおう最低限の見せ場を作ることができているが、やっぱりどこか弱い。トリート・ウィリアムズとウーピー・ゴールドバーグは無難というていど。しかし、兄弟のジョナサン・ジャクソンとライアン・メリマンに対する演技のつけかたが上質で、二人が絡むのは映画のごくごく最後になってからなのに、映画全体の印象がそれによって決定づけられているという感じがした。

2000/5/22

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