アナコンダ

Anaconda

Luis Llosa / Jennifer Lopez,Ice Cube,Jon Voight,Eric Stoltz / 1997

★★★

予想より悪くない

 巨大ヘビが人間を襲う生物パニック映画。まあそういうこと。監督のルイス・ロッサはペルー出身で、『山猫は眠らない』とか『スペシャリスト』などの、なんと言ったらいいのかよくわからない映画を作っている。この映画についても、なんと言ったらいいかよくわからない。パニック映画としてはそこそこの出来なんだが、アマゾン川を行く人々の様子が、昔懐かしい「探検映画」を思い出させて良いのである。

 エリック・ストルツ(『ブラック・メール/脅迫』)は文化人類学者。私はこの人がけっこう好きなんだが、この映画ではあまりいいところなし。ジェニファー・ロペス(『アウト・オブ・サイト』)はドキュメンタリー映画のディレクター。設定とか環境を考えると意外なほど色気を抑えられているのが興味深い。アイス・キューブはカメラマン。やたら頼れそうな雰囲気を出しているわりに弱いのがミスマッチ。ジョン・ヴォイト(『エネミー・オブ・アメリカ』『レインメーカー』)は、とうぜんのことながら、悪人。この映画でのジョン・ヴォイトは、最近私が見たなかでは生き生きとしていて良い。この人は年をとってから、背広を着た黒幕という印象が強くなったけれども、こういうワイルドな感じも捨てがたい。その他、もう一人の女性であるカリ・ウーラー、寝返るオーウェン・ウィルソン(『ホーンティング』など、極限状況ものとして人間の描き分けがよくできている。「探検映画」としての印象が良かったのは、このことが原因だったのだろう。そう考えると、エリック・ストルツを早い段階でストーリーから排除したのは、意図的なトリックだったと思われる。

 とはいっても、やっぱりどこかチープなんである。『スペシャリスト』以上、『山猫は眠らない』以下というあたりか。

2000/6/25

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ