恋におちたシェイクスピア

Shakespeare in Love

John Madden / Gwyneth Paltrow,Joseph Finnes / 1998

★★

ちょっと中途半端か

 監督のジョン・マッデンは、『哀愁のメモワール』(1993)や『Queen Victoria 至上の恋』(1997)の人(両方とも未見)。シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の製作秘話という感じのストーリー。

 良家の娘のグウィネス・パルトロー(『ダイヤルM』『沈黙のジェラシー』)とシェイクスピアのジョセフ・ファインズ(『マーサ・ミーツ・ボーイズ』)の間の身分の差を越えた恋物語なんだが、ロマンスとしても時代劇としてもコメディとしてもバックステージものとしても中途半端。とりわけクライマックスで演じられる「ロミオとジュリエット」に説得力が感じられないことが、劇中劇を扱った映画としては致命的だろう。

 グウィネス・パルトローもジョセフ・ファインズも悪くはないんだが、根本的にTVの連続ドラマのような手ざわり。グウィネス・パルトローのヌードが由美かおるのお色気シーンに見えてしかたがなかった。

2000/7/1

 読書メモの『ハムレットは太っていた!』の項も参照。

 この映画の「時代錯誤」的な間違いは、宝塚歌劇団を舞台にして、男役を男が演じると、女が演じるよりも現実味があって迫力があった、というようなことを語る映画を想像してみれば、はっきりとわかると思う。宝塚歌劇団では、台本作家も役者も観客も、男役を女が演じるという前提を共有している。同じようにシェイクスピアの演劇も、女役を少年が演じるという前提で書かれ、演じられていたのである。

2001/11/25

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