リトルシティ/恋人たちの選択

Little City

Roberto Benabib / Anabella Sciorra,Jon Bon Jovi,Josh Charles,Penelope Ann Miller,JoBeth Williams,Joanna Going / 1997

★★★

けっこう良くできている

 サンフランシスコを舞台にして、男女数人がごちゃこちゃと関係する恋愛もの。監督・脚本のロベルト・ベネビブはこれがデビュー作だが、しっかりとした脚本と演出で美しい映画に仕上げている。ここで改めて気づいたが、1980年代に流行した、10代から20代の若者の群像を描く映画に代わって、1990年代には30代ぐらいの「後があんまりない」タイプのモラトリアム人間群像を描く映画が流行しているのかもしれない。この映画もその1つ。「知性と野心を持っている人はニューヨークに行く。野心だけを持っている人はロサンゼルスに行く。知性だけを持っている人はサンフランシスコに行く」というセリフがこれを象徴している。

 バーテンダーを演じるジョン・ボン・ジョヴィはかなりしっかりしている。その友人の画家を演じるのがジョッシュ・チャールズ(『ノーマ・ジーンとマリリン』。ノーマ・ジーンの昔からの友人を演じていた人か)。この二人の間でふらふらするのがアナベラ・シオラ(『奇蹟の輝き』『コップランド』『最高の恋人』)。ジョヴィの勤めるバーでバーテンダーとして働く新顔の女性がペネロープ・アン・ミラー(『レリック』)。ジョッシュ・チャールズの昔の恋人がジョアンナ・ゴーイング(『ブラック・メール/脅迫』)。この5人の「若者」たちに、ちょっと歳を食っているが魅力的なレズビアンのジョベス・ウィリアムズが絡んで、やたらとダイナミックな人間関係が描かれる。けっこう生々しい話なのに清潔な印象を与えるところが、1980年代のジョン・ヒューズ人脈を思い出させる(これは必ずしも誉め言葉じゃないが)。

2000/7/23

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