ディアボロス/悪魔の扉

Devil's Advocate, The

Taylor Hackford / Keanu Reeves,Al Pacino,Charlize Theron / 1997

★★★

なんとも類型的な映画ではあるけれども、そういうもんだと割り切って見るとなかなかいける

 キアヌ・リーヴス演じる若手弁護士が、ニューヨークにあるアル・パチーノの経営する法律事務所に来てみたら、なんと本物の悪魔の会社だった、という話。"The Devil's Advocate"という原題の味をまったく無視した邦題。監督のテイラー・ハックフォードの前作は1995年の『黙秘』で、2作続けて成功しているというわけか。

 この映画は、法律事務所のシニア・パートナーのアル・パチーノ、若手弁護士のキアヌ・リーヴス、そしてその妻のシャーリーズ・セロンの3人が競って類型的な演技をするという奇怪な映画だ。『黙秘』ではキャシー・ベイツとジェニファー・ジェイソン・リーという重厚な演技派二人が抑えた感じの鬼気迫る演技をしていたが、この『ディアボロス』では軽薄な役者たちがタガが外れたような演技をする。これがなぜか気持ちよい。特に気になったのはシャーリーズ・セロンという人。どうやらこの映画の後に大量のオファーが来ているみたいだが(IMDBを参照)、それも宜なるかなという感じで、どう考えても「やりすぎ」なのにどこか好感が持てるのだ。『カリブの熱い夜』のレイチェル・ウォードを思い出した。

 なんでこういうことができるのか、本当に不思議だ。

1999/10/16

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ