将軍の娘/エリザベス・キャンベル

The General's Daughter

Simon West / John Travolta,Madeline Stowe,Timothy Hutton,James Woods,Leslie Stefanson,James Cromwell / 1999

これはひどい

 ネルソン・デミルの原作の映画化。『コン・エアー』のサイモン・ウェスト監督だから何も期待していなかったが、これはほんとにひどい。原作も大して良くはなかったが、原作の悪いところだけを取り出し、かろうじて良かった側面を陳腐にしたような映画だった。

 ジョン・トラヴォルタ(『マッド・シティ』『シン・レッド・ライン』『パーフェクト・カップル』)とマデリーン・ストウが、陸軍基地で起こった殺人事件の捜査を行う。すると、将軍のジェームズ・クロムウェル(『ディープ・インパクト』『スピーシーズ2』。『ベイブ』の飼い主といったら通りやすいか)とその娘の大尉のレスリー・ステファンソン、大佐のティモシー・ハットン(『ウィズ・ユー』の監督。そういえば昔、陸軍士官学校を舞台にした『タップス』という映画に出ていたなあ)、大佐のジェームズ・ウッズ(『ゴースト・オブ・ミシシッピ』『KILLER/第一級殺人』『トゥルー・クライム』)らをめぐる、基地の暗い秘密が暴かれていく。

 原作のかろうじて良かった側面は、CIDの捜査官と基地の軍人の間の微妙な緊張関係と、捜査官2人(ジョン・トラヴォルタとマデリーン・ストウ)の間の(ネルソン・デミル的な)ちょっとねじれた男女関係であった。逆に、それ以外の側面はすべてだめだったんだが、センスに欠けたサイモン・ウェストはだめなところがこの原作の売りであると思いこんでいるんだろう。

 そういうどうしようもない環境の中で、ジェームズ・ウッズはかろうじて良い見せ場を作っていた。あとは、早い段階で殺されるから映画から受けるダメージが小さかったレスリー・ステファンソンか。せっかくの体当たり演技も無駄にされたという感じだが、マデリーン・ストウのようなでくの坊にはならずに済んだ。

 サイモン・ウェストはジョエル・シューマカーやジョン・バダムの後継者のポジションを確保したと言えよう。

2000/8/6

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