クエスト

The Quest

Jean-Claude Van Damme / Jean-Claude Van Damme,Roger Moore,Janet Gunn / 1996

ぜんぜんだめだ

 ジャン=クロード・ヴァン・ダム(『ダブルチーム』『ノックオフ』)の監督主演作。チベットの山奥で、世界のよりすぐりの格闘家たちがトーナメントを行う。そこにアメリカ代表として彼が出場するという話に、どうしようもないサブプロットがいくつか。

 異種格闘技戦ということでは、1987年の『ブラッド・スポーツ』を思い出す。あの映画はそこそこ面白く、1989年の『キックボクサー』と並んで、私が見たヴァン・ダム映画の中では最良の部類に入ると思っている。この『クエスト』は、映画の他の部分はどうでもいいとしても、格闘シーンが徹底的につまらないので何の価値もないと言い切ってよい。スペイン代表の格闘家がフラメンコのような型をするのには大笑いしたが、まあそれぐらいですか。北尾が出ている(まだ相撲体形)んだが、見るべきところまったくなし。というか、北尾の突進がモンゴル相撲(なのか、あれは)の選手のパンチに阻まれるのに、ヴァン・ダムがあれだけ顔面を殴られて耐えるのにリアリティがない、とか言っていたらこういう映画は見られないんだが。

 役者が自ら製作ないし監督して主演する映画には、その人の自己イメージが鮮明に現れる。で、このヴァン・ダムの監督・主演作を見ると、彼の自己イメージは彼がこれまで出演してきた数々の駄作と寸分もずれがないということがよくわかる。その意味で彼は幸せな俳優だと言えるのかもしれない。

2000/8/9

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