ブロークダウン・パレス

Brokedown Palace

Jonathan Kaplan / Claire Danes,Kate Beckinsale,Bill Pullman,Jacqueline Kim,Lou Diamond Phillips / 1999

★★

何が言いたいのかわからない

 アメリカの女子高生(というか大学入学直前の)2人がタイに遊びに来たら、麻薬密輸の疑いで刑務所に入れられてしまったという『ミッドナイト・エクスプレス』タイプの話。アジアの後進国でアメリカ人がひどい目に遭う物語としては『レッド・コーナー/北京の二人』と同じ。タイ人の感想を聞いてみたいものだ。

 ジョナサン・カプラン監督。この人には『飛べ、バージル/プロジェクトX』(1987)という傑作がある。『不法侵入』(1992)もそこそこ。しかし、この映画はひどい。

 女子高生を演じるのはクレア・デインズ(『モッド・スクワッド』)とケイト・ベッキンセイル。たしかに海外でトラブルに遭いそうなバカぶりを発揮している。この映画の根本的な問題は、この2人の刑務所に入れられてからのあり方にあるのだと思う。30年以上の刑期を言い渡されているのに呑気なのだ。別にとことんまで憔悴せよとは言わないが、刑務所に入っていてもティーンエイジ・スターのまんまなのはまずいだろう。弁護士役をビル・プルマン。物凄く中途半端。その妻にジャクリーン・キム(『ボルケーノ』。タイ人の役である。いつか日本人も演じるだろう。アメリカ大使館員にルー・ダイアモンド・フィリップス。ぜんぜん大したことない役だが、この映画では一番まともだったかもしれない。

 なお、この映画の結末が納得できなかった。恥ずかしながら、ごく普通の種明かしの意味で、どういう種明かしがされたのかが最後までわからなかったのである。「観客を宙づりにするエンディング」みたいなかっこのつけかたを追求しているわけでもなさそうなんで、どう考えればよいのか困ってしまった。

2000/8/9

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