裏切りのKiSS

Judas Kiss

Sebastian Gutierrez / Emma Thompson,Alan Rickman,Carla Gugino,Til Schweiger / 1998

★★★

けっこういい感じだ

 ニュー・オリンズを舞台に、コンピュータ企業の社長を誘拐した誘拐犯グループを警察が追うスリラー。監督のセバスチャン・グティエレスは役者出身で、これが監督デビュー作。いろんなところで未熟さが見えるが、全体的な発想は悪くない映画だった。

 犯人を追う警官にアラン・リックマン(『マイケル・コリンズ』)。FBI捜査官のエマ・トンプソン(『パーフェクト・カップル』)とともに捜査を行うが、これが何というか「脱力系」の捜査活動で、この2つの役にこの2人の名優をわざと貧相な顔つきで出演させたのが勝因の1つであろう。ちょっと行き過ぎと思われる部分もあったが(最初に会ったところの会話などは、ちょっと出来レースだろう)、基本的にはセンスのよいアイデアである。

 誘拐グループの1人で主役格のカーラ・グギーノ(『スネーク・アイズ』。"Chicago Hope"に1999年から出演しているようだ)が凄い体をしている。本当にこれ体の一部なのかと思うほどの豊かな乳房。それを強調してチープな感じを出すというレッド・ヘリングで、これもまたセンスのよいアイデア。やはり誘拐犯の1人としてティル・シュヴァイガー(『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』『リプレイスメント・キラー』)が変なドイツ人の役で力演している。この人、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』の製作・脚本・主演であることからわかるように、この手のアメリカ映画が大好きなんだろうけど、本場のアメリカに来るとこういう感じで「使い捨て」にされるという哀しさがあるなあ。まあしかし、ルドガー・ハウアーのような地位を獲得する資質は十分にあると思う。頑張って欲しい。

 やりたいことは痛いほどよくわかる。次回作に期待だ。

2000/8/23

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