クルーエル・インテンションズ

Cruel Intentions

Roger Kumble / Sarah Michelle Gellar,Ryan Phillippe,Reese Witherspoon,Selma Blair / 1999

★★

あほか

 監督のロジャー・カンブルはこれがデビュー作。ラクロの『危険な関係』の4回目の映画化ということらしい。舞台をアメリカの上流階級にして、主人公たちを夏休み中のティーンエージャーにした。

 悪女がサラ・ミシェル・ゲラー(『スクリーム2』『ラストサマー』)、男がライアン・フィリップ(『ラストサマー』)、清純な少女がリース・ウィザースプーン(『カラー・オブ・ハート』)。で、こういう配役で心理劇ができるはずがないのである。こういうスキャンダラスな話を、現代のティーンエージャーに合わせて作り直すということの意図はわかるんだが、コンテンポラリーなティーン映画はすでにこの話の筋の先を行ってしまっているという根本的な問題に加えて、アダプテーションのやり方が、『ハード・キャンディー』とか『パラサイト』みたいなチープなティーン映画を連想させるという弊害がある。これなら『ラストサマー』の方がまだマシで、『パラサイト』の方がずっと良い。

 日本のアイドルが映画に出てみたら、「思ったよりも」まともな演技ができました、よかったですね、というレベルで理解すべき映画なんだろう、これは。男女関係の心理劇というよりもただの学園恋愛もので、それにシリアスな雰囲気を持たせようとする数々の工夫が笑いしか誘わない。

 なお、ライアン・フィリップとリース・ウィザースプーンは、この映画での共演がきっかけで結婚したそうだ。どうでもいい話だが。

2000/8/23

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