マンハッタン恋愛事情

Two Girls and a Guy

James Toback / Robert Downey Jr.,Heather Graham,Natasha Gregson Wagner / 1997

★★★★

難しいところだが支持

 監督のジョン・トバックは『ピックアップ・アーティスト』(1987)などの人。この映画は、1人の男(ロバート・ダウニーJr)が付き合っていた二人の女性(ヘザー・グレアムとナターシャ・グレグソン・ワグナー)が鉢合わせしてしまったことから生じる騒動を、ほぼ男のロフトの中だけで進行させる演劇タイプの映画で、かなり不自然なセリフと物語の進行を役者たちの演劇的演技で見せようという確信犯である。

 とりあえず、そういう演劇的演技の舞台装置としてのロフトとあり方と、慎み深くはあるのだが、ときおりはっとさせる動きを見せるカメラのレベルが高く、気持ちよく見ることができた。ちょっと大胆な発言だが、これらの要素は『アフターグロウ』よりもうまくできていると思う。

 で、問題は役者たち。これは意見の分かれるところだと思う。3人のなかで、ロバート・ダウニーJr(『愛が微笑む時』『ホーム・フォー・ザ・ホリデイ』『相続人』『追跡者』)はベテランであり、何も心配せずに見ていられるのだが、ヘザー・グレアム(『オースティン・パワーズ・デラックス』『ロスト・イン・スペース』『スクリーム2』)とナターシャ・グレグソン・ワグナーの不安定さをどれだけ寛容の精神をもって見られるかが分かれ目だろう。

 私は3人全員が気に入ったので高く評価する。冷静に考えれば、2人の女性のキャラクターがうまく描き分けられておらず、説得力を感じさせないという問題があるのだが、頑張っているんで許す。どっちにしても馬鹿馬鹿しい話なんで、映画のなかで何が言われ、何が行われるかは最初から関係ないんである。

2000/8/30

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