シックス・センス

The Sixth Sense

M. Night Shyamalan / Bruce Willis,Haley Joel Osment,Toni Collette,Olivia Williams / 1999

★★★★

よくできているが期待ほどではなかったか

 『翼のない天使』のM・ナイト・シャマランの大ヒット作。子供を専門とする精神科医のブルース・ウィリスと、第六感で死人が見えてしまうヘイリー・ジョエル・オズメントの間のドラマ。『翼のない天使』は素晴らしい作品だったのでかなり期待していたのだが、ちょっとばかし裏切られた感じ。よく出来ていることは間違いないのだが。

 仕掛けが早い段階でわかってしまい、種明かしがどうなるのかが気になってしかたがなかったというのがノレなかった原因の1つかもしれない。結局のところ、種明かしの部分はこの映画のなかで一番出来が悪いシーンになっており、ガックリきたのだった。一発ギャグ・タイプの映画はこういう危険性をつねに抱えており、レッド・ヘリングは少なくとも2つ以上は必要だという教訓が改めて身に沁みてわかった。

 子役のヘイリー・ジョエル・オズメントは、Larry King Liveに出演しているのを見たことがあるのだが、恐ろしく理知的なませた少年だった。そのような子役の性質が、この映画にポジティブに働いたかというと難しいところで、『翼のない天使』のジョセフ・クロスの自然な感じと比べるとやっぱりちょっとアクが強い。まあ映画が違うんだからしかたがないか。ブルース・ウィリス(『ジャッカル』『アルマゲドン』『マーキュリー・ライジング』)はいい感じで頑張っている。その妻を演じるオリヴィア・ウィリアムズ(『ポストマン』は、見所は少ないながらも良い印象を残す。一番の見所は、子供の母親を演じるトニー・コレット(『ハーモニー』『Emmaエマ』)で、車の中で子供から死人が見えることを告げられるシーンを含め、あらゆるところで完璧に近い。なお、『キャメロット・ガーデンの少女』の少女役のミーシャ・バートンが、ちょっと怖いメーキャップで出演している。M・ナイト・シャマランは小児科医の役で出演。

 この映画で一番強く印象に残ったのは、オリヴィア・ウィリアムズの店に指輪を買いにきた2人のインド系アメリカ人のカップルだった。いままで私が見たアメリカ映画の中で、インド人が最も美しいシーンといってよい。フォレスト・ウィテカーの『ため息つかせて』の黒人の描写と同じ路線であり、両者に共通するのは撮影監督が日本人であるということだ(『シックス・センス』はタク・フジモト、『ため息つかせて』は栗田豊通)。それがどうしたわけでもないが。

2000/9/8

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