GODZILLA ゴジラ

Godzilla

Roland Emmerich / Matthew Broderick,Jean Reno,Hank Azaria,Maria Pitillo / 1998

★★

ほんとうにもったいない

 アメリカ製ゴジラ映画。ゴジラはマンハッタンに上陸して卵を生む。ローランド・エメリッヒ監督なので何の期待もしていなかったが、それにしても勿体ない。ゴジラというキャラクターには思い入れがないから別にいいのだが、金がもったいない。

 『インディペンデンス・デイ』もそうだったが、この映画も予告編が一番面白い。中心となるストーリーが始まるまでの導入部は悪くないのである。車の走る先に難破船が見えてくるところとか、カメラが引くとゴジラの足跡が見えてくるところなどは、観客をわくわくさせるだけの魅力を持っている。それだけに、中心となるストーリーのあまりのくだらなさと、それを構成するショットやシーンのつなぎ方の下手さが余計に目立つとも言えるだろう。

 マシュー・ブロデリック(『恋におぼれて』)は、この年になって可哀想にとしか言いようがない。ジャン・レノ(『RONIN』)はあいかわらずの大根。この映画の見所はなんといってもマリア・ピティロ。よりにもよって、なんでこんなのを、と思ってしまうぐらいのヘボさで、『ディープ・インパクト』のティア・レオーニと肩を並べる鮮烈なヒロイン像である。あまりにも凄くて、逆にごつごつした違和感すら感じさせた。今後に注目。

 なお、この映画のエンディングにはPuff DaddyとJimmy Pageによる"Come With Me"が流れるが、この曲とそのミュージック・ビデオは映画本編の100倍ぐらい良い。Puff Daddyはその人気の割にどこがいいのかよくわからなかったのだが、この曲のせいでさすがに認めざるをえなくなった。『マトリックス』のRage Against The Machineと並んで、本編が音楽負けしている映画として記憶に留めておきたい。

2000/9/12

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