フラバー

Flubber

Les Mayfield / Robin Williams,Marcia Gay Harden / 1997

根本的なところで許せない

 1961年の『うっかり博士の大発明/フラバァ』"The Absent-Minded Professor"のリメイク。元の作品で「教授」を演じたフレッド・マクマレイは、研究に熱中し、世事に頓着しない科学者のアーキタイプとなったわけだが、今回のロビン・ウィリアムズは"absent-minded"というよりも単なるバカに見える。失敗が許せるほどチャーミングでないというか、失敗のしかたがそれほど可愛らしいものではないというか。

 監督のレス・メイフィールドは1994年の『34丁目の奇跡』"Miracle on 34th Street"の人。あの映画もやはりリメイクで、原作とはちょっと比べることができない駄作であった。どちらもジョン・ヒューズが製作・脚本に絡んでおり、こういうことになっているのは彼の責任なんだろう。もはやジョン・ヒューズは避けるべき名前となってしまった。

 ロビン・ウィリアムズ(『聖なる嘘つき/その名はジェイコブ』『奇蹟の輝き』『パッチ・アダムス』『ファーザーズ・デイ』)も避けるべき名前になってしまった。これほど駄作ばかりに出演しているというのは、統計上のアノマリーとは思えず、本人の側に何かしら根本的な問題があるのだろう。くだらない脚本ばかりをアクセプトしているとか。

 その恋人を演じるのはマーシャ・ゲイ・ハーデン(『この森で、天使はバスを降りた』)、『絶体×絶命』、その他『ジョー・ブラックをよろしく』にも)。別に彼女が悪いとは言わないし、実際、『この森で、天使はバスを降りた』ではとても良かったのだが、ヒロインを演じるには無理がありすぎはしないか。彼女も含めて、キャスト全体がまるでまともな映画を作るのを投げてしまっているようなひどいありさまである。

 唯一良かったのは、博士を慕うロボットの"Weebo"である。その彼女をああいう風に扱うのは許しがたい。というか、ああいうロボットがいるんだったら、フラバーなんか発明しなくても大金持だろうが。そもそも、あれはどうやって飛んでいるのだ? ああいうのが飛んでいる世界で、自動車が飛ぶのがそんなに不思議なのか? だいたい、車で空を飛んでいるシーンで、あのロボットが慣性の法則を無視したような形で車に「乗っている」(宙に浮いている)のが許せないぞ。などと、腹立たしいことの多い映画であった。

2000/9/26

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