オンリー・ユー

Only You

Norman Jewison / Marisa Tomei,Robert Downey Jr,Bonnie Hunt,Billy Zane / 1994

★★★★

良くできているロマンチック・コメディ

 ノーマン・ジュイソン監督のロマンチック・コメディ。1926年生まれなので、この映画の公開時には68歳だが、この人は90年代に入っても着実に映画を作り続けている。

 マリサ・トメイ(『ウェルカム・トゥ・サラエボ』)が、子供のときから自分のソウルメイトであると心に決めていた名前の人物を追ってイタリアまで飛んでいくというおとぎ話をチャーミングに描いている。相手役にロバート・ダウニーJr(『イン ドリームズ/殺意の森』の項を参照)。一緒にイタリアに行く義理の姉にボニー・ハント(『ランダム・ハーツ』)。その他に、ビリー・ゼイン(『羊たちの沈没』)がとんでもないバカな役で出ている。

 マリサ・トメイもロバート・ダウニーJrも、不自然きわまりない話にそこそこのリアリティを与えるいい演技をしている。たしかにマリサ・トメイは可愛いのだが、映画が進行していくにつれて飽きてくる。表情に変化がないためか、そういう演技をさせてもらえなかったためなのかはよくわからない。ロバート・ダウニーJrは相変わらず凄い。しかし、この映画の一番の見所は、ボニー・ハントだろう。飽くまでも主人公2人のストーリーをドライブするための脇役なのだが、この人が1964年生まれであり(マリサ・トメイと同じ年)、したがってこの映画の公開時には30歳だったと知れば誰もが驚くのではないだろうか。どう見ても30代後半、ひょっとしたら40代に見えかねない老け顔である。この、サリー・フィールドの顔を少し四角くして、華やかさを除去したような人が、私はけっこう好きなのだが、今回生年を知ってびっくりした。衝撃のあまり、何をどう考えていいのかわからない。

 映画そのものについては、ノーマン・ジュイソンに素直に敬意を払うということで4点。ちなみに撮影監督はスヴェン・ニクヴィストで、ほとんどすべてイタリアで進行するいくつものシーンを美しく撮っている。

2000/10/20

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