ドライビング Miss デイジー

Driving Miss Daisy

Bruce Beresford / Jessica Tandy,Morgan Freeman,Dan Aykroyd / 1989

★★

これまた奇怪な

 ブルース・ベレスフォードの落ち穂拾い。本作は1989年度アカデミー賞の作品賞、主演女優賞、脚色賞、メイクアップ賞を獲得している。

 ジェシカ・タンディ(『フライド・グリーン・トマト』)演じるジョージア州の裕福なユダヤ人寡婦と、モーガン・フリーマン(『ディープ・インパクト』『フラッド』『コレクター』)演じる黒人運転手の間の、1950年代から1970年代(と思われる)までの期間の交流を描く。ジェシカ・タンディの息子役、温和な南部のビジネスマン役にダン・エイクロイド(『フィーリング・ミネソタ』)。

 約20年という長期にわたる2人の老人の生活の中のエピソード群が、不規則な間隔をおいて描かれる。1つのシーンが終わって次のシーンが始まったときに、どれだけの時が経過したのかがわからないのだが、要所要所に手がかりを置いて、この大きな社会変動があった頃の時の流れを感じさせるという高度なテクニック。はっきりいってこれはアメリカ白人のための「慰撫史観映画」である。巧妙に作られているだけタチが悪い。

 もともとアカデミー賞の作品賞というものは評判が悪かったわけだが、1980年代後半からのリストは、それまでの選考の仕方が良く思えてしまうほど政治的な思惑が強くなっている。

2000/10/25

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