心のままに

Mr. Jones

Mike Figgis / Richard Gere,Lena Olin,Anne Bancroft,Delroy Lindo,Lauren Tom / 1993

★★★

魅力があることは否めない

 マイク・フィッギス監督作品。この人は『リービング・ラスベガス』(1995)で注目されたが、それ以前の『背徳の囁き』(1990)も印象に残る良い映画だった。本作は『背徳の輝き』にも出ていたリチャード・ギアが製作・主演している映画。リチャード・ギアのキャラクターの位置づけも似ているところがある。あちらは「悪いが憎めない奴」だったのにたいし、こちらは「精神病患者だが憎めない奴」だ。

 1990年代に入ってからのリチャード・ギアは非常に良くなっているが、この映画はその中でも出色の出来と言えるだろう。彼が演じるのは躁鬱病患者で、エネルギーに溢れた躁状態と、vulnerableな鬱状態を見事に演じ分け、それぞれに魅力を持たせている。彼に心を奪われる精神科医がレナ・オリン(『自由な女神たち』『NY検事局』『ミステリー・メン』)。非常にクレバーな配役だ。

 残念なことに、映画としてはあまりまとまりがついておらず、後半に入って完全に焦点を失ったような感じになるが、そこまでのリチャード・ギアを見るだけでも価値のある作品だと思った。精神病患者を魅力的に描くことに成功している、非常に稀な映画の1つである。

 ギアに親切にする黒人にデルロイ・リンド(『普通じゃない』『フィーリング・ミネソタ』)。レナ・オリンの上司にアン・バンクロフト。レナ・オリンの患者の中国人女性を演じるローレン・トムが強い印象を残した。

DVDメモ。日本版

予告編。

特になし。

2000/11/21

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