ポゼスト 狂血

Besat

Anders Ronnow-Klarlund / Ole Lemmeke,Kirsti Eline Torhaug,Udo Kier / 1999

★★★

けっこう恐い

 いわゆる「ドグマ95」のラース・フォン・トリアーの会社が製作した映画。監督のアナス・ロノウ・クラーロンは、この前に2本作っているようだ。

 伝染性ウイルス・パニック映画のような出だしから、話がオカルトに進んでいく。主人公の医者にオーレ・レメケ。その恋人にエリーネ・トアハウグ。狂信的な神父のウド・キアーが珍しく良い。

 凝った映像が続くが、話は意外に平板で、うまく進行しているという感じがしない。主人公2人がルーマニアで奮闘する場面では、このまま不条理映画になるのかと思って期待したのだが、実は普通のストーリー展開の中で時間配分を間違えただけだったのかもしれない。しかし、ルーマニアの一連のシーンは非常に良い。このあとデンマークに戻らずに、ルーマニアで、ウイルスのことなど忘れてしまってひたすらさまよう映画になっていたら感動していたと思う。残念なことに、デンマークに戻ってからはハリウッド映画っぽい進行で、そういう進行にするのにはちょっと力不足だった。

 まあしかし、全体として愛すべき映画ではあった。

2000/11/26

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