沈黙のジェラシー

Hush

Jonathan Darby / Jessica Lange,Gwyneth Paltrow, / 1998

★★

けっこうくどくて鬱陶しいが、ジェシカ・ラングを見たい人は見てもいいかもしれない

 グウィネス・パルトローとジェシカ・ラングの嫁姑問題。それも、かなり深刻な問題である。

 新旧2人の演技派女優がパチパチと火花を飛ばすような競演をする、という文脈で理解するには話がちょっと不自然すぎて、素直に楽しむことはできなかった。瞬間的にグウィネス・パルトローの全裸の姿が映るけれども、別に嬉しくはない。

 で、ジェシカ・ラング。1949年生まれだから49歳。息子が都会に出ていったせいで、田舎の牧場付き邸宅に一人で住んでいる孤独な中年女という役柄である。見てはいないのだが、1995年にTVムービーの『欲望という名の電車』で主演をしているから、彼女はすでにそういうポジションの女優になっていたわけだ。もともと若い頃から老けた感じの人だったけど、いざこの『沈黙のジェラシー』を見てしまうと、『欲望という名の電車』のヴィヴィアン・リーをリアルタイムで見た人が感じたはずの衝撃がわかる気がする。

 彼女はやはり1995年に『代理人』"Losing Isaiah"(日本未公開)という地味な佳作に出ている。この映画は中年の白人夫婦が黒人の少年を養子にとったことから生じるトラブルを描いているのだが、その養母役を演じたジェシカ・ラングは、別に華やかでもないけれども、日常の生活をしっかりと生きている女性という、考えようによってはとても難しそうな役を見事に演じていた。あれと対比すると、彼女は別にエキセントリックな演技をする必要はないんだと思う。

1999/10/21

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