レインディア・ゲーム

Reindeer Games

John Frankenheimer / Ben Affleck,Charlize Theron,Gary Sinise / 2000

★★★

かなり変だが

 ジョン・フランケンハイマー監督。『RONIN』よりはかなりマシだが、ちょっとまずい内容。脚本のエーレン・クルーガーは『スクリーム3』『隣人は静かに笑う』の人。

 主人公の車泥棒がベン・アフレック。刑務所に入っていたときの同房の服役囚ジェームズ・フレインが文通していた女性シャリーズ・セロンと身分を偽ってつきあうと、いろいろと大変な目に遭うという話。ゲイリー・シニーズが怖い役で出ている。

 脚本がボロボロ。たしかにこの駄目さかげんは『スクリーム3』のそれによく似ている。しかし、『スクリーム3』とは違うのは、個々の場面の演出がさすがに手慣れていて見せてしまっていることと、シャリーズ・セロンとゲイリー・シニーズが出ていることである。そのおかげで何となく見ていられる。というよりもむしろ、脚本上の不整合をとりあえず忘れて、「次はどうなるのか」とドキドキしてしまったことを認めざるをえない。つまり全体として、この映画は見ていて面白かった。

 脚本のダメさは、主人公のベン・アフレックに一番の影響を与えている。この映画では、登場人物のほぼ全員が多かれ少なかれバカに見えかねないのだが(そこで逃げろよ、そこで気づけよ、そこで殺しとけよ、など)、一番ひどいのはベン・アフレックの役柄だ。ちょっとのっぺりした顔つきのせいもあって、この人は(この映画ではとくに)非常に頭が悪く見える。『隣人は静かに笑う』のジェフ・ブリッジズのインテリ的な位置づけが成功例だったとすれば、本作のベン・アフレックはワルでもなく狡猾でもない中途半端な失敗例だろう。

 シャリーズ・セロンは相変わらず必然性のないヌードを見せているが、正直いって私は服を着ているところの方が好きだ。特に、この映画で初めて出てくるところ、刑務所の外で文通相手の出所を待っているシーンは素晴らしかった。なんか脱ぐシーンからはことごとく「勝負!」という掛け声が聞こえてくるような感じがするんだよな、この人は。ゲイリー・シニーズは珍しく本格的なワルで良かった。

2000/12/5

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