奇跡の海

Breaking the Waves

Lars von Trier / Emilly Watson,Stellan Skarsgard,Katrin Cartlidge,Udo Kier / 1996

★★★

強烈なエネルギーだが、ちょっと長いか

 ラース・フォン・トリアーの監督作品。デビュー作の『エレメント・オブ・クライム』(1984)と比べると凄い進歩であることは間違いない、強烈なエネルギーに満ちた映画。

 精神障害者のエミリー・ワトソンと身体障害者のステラン・スカルスガルドの愛の物語。そういうわけで、はっきり言ってずるい話なのだが、エミリー・ワトソンの義姉を演じるカトリン・カートリッジが非常によくこの2人のあり方を支えているので、結果として許せる範囲ではある。ただ、やはりエミリー・ワトソンが出ている『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』を見たときと同じく、彼女のくどさに辟易したことを否定できない。全体としてもうちょっと短いか、彼女の人物造型に何らかのメリハリがつけられていたら耐えやすかったかもしれない。

 そういえば、『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』でのレイチェル・グリフィスは何となくこの映画のカトリン・カートリッジに似ている。

2000/12/17

 なお、この映画のウド・キアーは、出番はごく短いものの、非常に効果的な使われ方をしている。ウド・キアー・ファンならば絶対に見逃せない名演で、彼の存在がこの映画のストーリーの重要な部分に説得力を持たせていることは間違いない。「名演」というよりも、「ただ写っているだけ」という印象があるが。

2000/12/20

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