ジャック・サマースビー

Sommersby

Jon Amiel / Richard Gere,Jodie Foster,Bill Pullman,James Earl Jones / 1993

★★★

ストーリーが変だが

 ジョン・アミエル監督の落ち穂拾いのつもりで見た。"Le retour de Martin Guerre"というフランス映画のリメイクらしいが、オリジナルは見ていない。

 南北戦争が終わり、地主のジャック・サマースビーが帰還するが、どこか変。粗暴な男が優しい男に変身していた。実はまったくの別人がサマースビーになりすましていたのだった。ところが、サマースビー本人が行った殺人の容疑が彼にかけられていったいどうなるのか! というサスペンスがまともに解決されずに終わる映画。

 その男にリチャード・ギア。妻にジョディ・フォスター。横恋慕する男にビル・プルマン。裁判官にジェームズ・アール・ジョーンズ。とにかく、この映画のストーリーはまったく不自然なのだが、オリジナルのフランス映画は実話をもとにしているそうだ。おそらくハリウッド化の過程で何かがおかしくなったのだろう。

 それにもかかわらず、この映画のリチャード・ギアとジョディ・フォスターは見ていて心地よい。実際、クライマックスの裁判のシーンに入るまでの演出と演技はかなり良くできている。しかし残念なことに、バカバカしい裁判シーンは映画のほぼ半分を占めているのである。裁判のシーンと、黒人差別のモチーフをなくすか軽量化して、ビル・プルマンの役柄をもうちょっとまともにし、南北戦争直後のアメリカの美しい風景の中でシリアスなドラマが進展する、というような形になっていたら名作になっていたかもしれない。実にもったいない映画だった。

2001/1/17

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