グッバイ20世紀

Zbogum na dvadesetiot vek(Goodbye, 20th Century)

Aleksandar Popovski,Darko Mitrevski / Lazar Ristovski,Nikola Ristanovski,Vlado Javanovski / 1998

★★★★

なんとも言えず

 マケドニア映画。最初から「カルト・ムービー」としての地位と、その手の映画を扱う映画祭への出品を狙っているような映画だが、マケドニアの文化省から補助金を得て作られたものらしい。監督のアレクサンドル・ポポフスキとダルコ・ミトレフスキ(読み方不明)は、ミュージック・ビデオの製作などに関わっているという。

 映画文化の辺境の地からときどき出てくるとんでもない映画の1本。哲学的なインプリケーションを示唆するシーンやストーリーラインがあるものの、内容は完全に意味不明な、出来の悪いインディー映画と同じカテゴリに分類されそうな作品。しかし、映画文化の盛んな国のそこらのインディー映画と比べると、プロダクションのレベルがかなり高く、撮影、照明、役者、セット、ロケ地などの要素は準一流といってもよい。ショットの作り方がMTVっぽいけれども、うまく編集されていてあまり気にならなかった。

 これを見た人の10人のうちの9人は消耗して怒ると思うので、絶対に誰にもお勧めはしないけれども、私はかなり気に入った。映画の製作者が理屈を度外視して作っているということをいったん受け入れてしまえば、個々のシーンの奇妙な魅力を楽しむことができる。これは上記のように、映画製作のレベルが高いことによる。乱暴な比喩だが、『爆裂都市』よりは『ツィゴイネルワイゼン』に近い(あくまでも相対的に)。

2001/1/30

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ