ハンネス、列車の旅

Zugvoegel... Einmal nach Inari

Peter Lichtefeld / Joachim Krol,Outi Maenpaa,Peter Lohmeyer / 1998

★★★★

狙いすぎという感じもするが

 ドイツ映画。監督のペーター・リヒトフェルトはこれが第1作らしい。ビデオ化に際してのタイトルは『逃走特急 インターシティ・エキスプレス』。アキ・カウリスマキの真似をしている、「ほのぼの感を出そうとする戦略がかえってあざとい」タイプの映画だが、本作はぎりぎりのところで許容範囲だった。

 ドルトムントから、「国際時刻表大会」なるものが開催されるフィンランドの田舎町イナリまでの列車の旅を描く。主人公の列車オタク(原題の"Zugvogel" (oはウムラウト)はまさにその意味)を演じるのはヨアヒム・クロル。道中で一緒になるフィンランド人女性がオウティ・マエンパー。フィンランド語訛りのドイツ語がゴツくて面白い。追いかける刑事がペーター・ローマイヤー。

 本作のように戦略的にほのぼの感を出そうとする映画は、本質的に根っからほのぼのな映画に決してかなわない。この映画が許容できたのは、やはりクライマックスの「国際大会」のバカバカしいながらも本気の描写のせいだろうか。

 ロード・ムービー定番の「美しい風景」を描くときのカメラ位置に予算上の制約があった、という事情が少しばかり透けてみえるのがちょっと不満。列車よりも船を撮る方にリキが入っている。しかしこれもまた意図的なハズシなんだろうか?

2001/2/9

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