ER 緊急救命室

ER

Michael Crichton / Anthony Edwards,George Clooney,Sherry Stringfield,Julianna Margulies,Noah Wyle,Eriq La Salle,William H. Macy / 1994

★★

急速にマンネリ化する

 『アリーmyラブ』をまとめて見て以来、TVシリーズもちょっとは押さえておかなくちゃと思って、この1994年から始まった有名なTVシリーズを、ようやくいまDVDで見ている。シカゴの救急病院を舞台にした人間群像もの。シーズン1の最初の20話ほどを見た段階での感想。

 パイロットだったと思われるエピソード1は、1時間30分ほどの長さで、このシリーズの舞台を設定するためのショウケースなのだが、結果的にはこれが一番出来がよく、それ以降の通常のエピソードは縮小再生産という感じがした。救急病院に担架が運ばれてくるとドラマチックな音楽が鳴り、医者が怒鳴るという趣向は最初の2、3回で飽きる。そもそもこの人たちは救急病院の医者とナースなのであり、患者がやってくるたびにあんな音楽が流れるような心的状態で仕事をしていたら体が持つはずもないじゃないか、と言いたくなってくるんだが、考えてみれば普通の人はこのTV番組を1週間に1本分だけ見るわけで、私のように4つのエピソードを続けて見るというような見方はしていないのだった。あれは黄門様の印篭なのであり、「これがなくっちゃ"ER"じゃないぜ」ということなんだろう。

2001/2/9

 ほんの気まぐれからシーズン6(ER VI)を見てみると、これが非常に出来がよくて面白かった。これは大変だと思ってシーズン5(ER V)に遡ったが、こちらは上でシーズン1について書いた感想がそのまま当てはまる退屈なドラマだった。どちらのシーズンも全エピソードを見た。

 シーズン6がこれほど良くなっている理由は、私にはよくわからない。emergency roomでは日常茶飯事であるはずの、怪我人が担架で運び込まれてくるという状況で、いちいちドラマチックな音楽が鳴るという演出は、シーズン6になって明らかにトーンダウンしている。演出方針に若干の微調整があったのかもしれない。

 もう1つ重要な要因として、ジョージ・クルーニーがシーズン6では(正確にはシーズン5の後半から)降板したという事情がある。本シリーズにおけるジョージ・クルーニーは、演技が鬱陶しいだけでなく、かなり頭の悪そうな役柄を与えられており、このキャラクターを中心とするエピソードはおおむね幼稚になる。もう1人の鬱陶しいキャラクター、エリック・ラ・サールの演じる黒人外科医も、シーズン6ではあまり重要な役柄を演じていない。その結果、シーズン6の多くのエピソードは、どちらかと言えば「大人向け」の落ち着いた脚本となっている。

 結論として。『ER』の初期のエピソードを見て、もういいやと思ってフォローしていなかった人は、シーズン6にもう一度チャンスを与えるべきである。エピソード13ぐらいまでは頑張って見るとよい。

2002/1/31

 ライブ放映されたシーズン4、エピソード1の2バージョンを収録した『ER 緊急救命室 LIVE EAST/WEST』というビデオを見た。ちなみにシーズン4はその後の数エピソードを見たが、やはりよくない。

2002/2/21

 シーズン6のDVDボックス・セットを購入し、何度も繰り返して見ている。やはり非常に出来がよく、このシーズンだけを取り出せば★5つは確実。特に4枚目のDVDは奇跡と呼びたいような完成度で、もう10回ぐらい見たような気がする。

 ただし、その出来の良さはあくまでもTV番組としての良さであり、繰り返して見ていると、私は劇場用映画の良さの方を好んでいるということを改めて認識する。いずれにせよお勧め。何も考えずにボックス・セットを買っても後悔はしないと思う(シーズン6だけね)。

2002/9/1

 シーズン7を最後まで見た。再び質が落ちている。シーズン6はフロックだったのだろうか。精神科医のキム・レガスピーを演じるエリザベス・ミッチェルがゴージャスでいい、ぐらいしか言うことがない。

2003/2/28

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ