ルール

Urban Legend

Jamie Blanks / Jared Leto,Alicia Witt,Rebecca Gayheart,Joshua Jackson,Natasha Gregson Wagner,Tara Reid / 1998

出来の悪いスプラッター

 監督のジェイミー・バンクスはこれがデビュー作。田舎の大学の寄宿舎で、都市伝説のパターンを踏襲する連続殺人が起こるスプラッター。この手の映画では「人の死に方」のバリエーションが大きな要素を占めるわけだが、なんせ殺人犯は都市伝説のパターンを踏襲するので、意外性がほとんど生じないという厳しいハンディがある。かといって『スクリーム』以来の「パロディとしてのスプラッター」路線が明示的に打ち出されているわけでもなく、どうにも中途半端だ。

 本作の1つの見所は、比較的高級感のある映画に出ているジャレッド・レトーが、このようなチープなスプラッター映画で間抜けなことをやっているということだろう。この前後の出演作には『バジル』(1997)と『シン・レッド・ライン』(1998)があるわけで、この違和感はかなりのものだ。背が低いということがわかって興味深かった。主演女優のアリシア・ウィットはデヴィッド・リンチに見いだされて『デューン/砂の惑星』(1985)で子役デビューという、ある意味で気の毒な経歴を持つ人。TVを活動の中心としている。まあ「感じはわかる」んだが、この人の魅力がちゃんと引き出されていたようには思えない。レベッカ・ゲイハート(『ハード・キャンディー』『ナッシング・トゥ・ルーズ』『スクリーム2』)もTV中心で、TVの雰囲気をそのまま持ち込んでいる。冒頭で殺されるナターシャ・グレグソン・ワグナー(『マンハッタン恋愛事情』)は、やはりTV中心で、出演映画も日本未公開が多い。今回初めて知ったが、この人はナタリー・ウッドとリチャード・グレグソンの間の娘で、ロバート・ワグナーの義理の娘なのだった。そう言われてみると、たしかに母親に似ている、というか、母親を意識した化粧をしているような感じがするため、現代的でない。ラジオのジョッキーをしていたタラ・リードは、この後、出演作が猛烈に増えている。

 結局のところ、本作はナターシャ・グレグソン・ワグナーとタラ・リードを見るための映画であるといってよい。

 なお、邦題は『ルール』で、DVD版の日本語字幕にも2回「ルール」という言葉が出てくるが、そのどちらでも"rule"なんてセリフは発せられていない。バカ邦題である。

DVDメモ

メイキング、予告編など

2001/3/29

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