サイコ2001

Complicity

Gavin Millar / Johnny Lee Miller,Brian Cox,Keeley Hawes / 1999

★★

拍子抜けというか

 監督のギャヴィン・ミラーは、1980年代から活動している人のようだ。私が見たことがあるのは、『ドリームチャイルド』(1985)のみ。本作は、途中になって気づいたのだが、イアン・バンクスの小説『共鳴』の映画化。イアン・バンクスの作品の中ではいくぶんエンタテインメント寄りのスリラーである。

 『アフターグロウ』や『トレインスポッティング』などのジョニー・リー・ミラー演じる新聞記者の周囲で連続殺人が起こり、嫌疑がかけられる。それを捜査する警官にブライアン・コックス。主人公のガールフレンド役でヌード姿を披露しているキーリー・ホーズは、英国のTVが中心のようだが、『アベンジャーズ』にも出ている模様。

 もともとの原作がいくぶん「思索的」な内容で、ストーリーのダイナミズムに欠けるというハンディはあるにせよ、本作は娯楽作品としてはあまりに中途半端でサスペンスが盛り上がらない。主人公の新聞記者がこれほど若いというのは意外だったが、それだけでなく主人公の友人たちがみんな若造で重みがない。この出来の悪さだったら、劇場公開されなかったのも仕方がないことではある。

 なお、『サイコ2001』という邦題だが、この映画が「サイコ」とまったく無関係なのはもちろんだが、「2001」とも関係はない。製作年は1999年で、たまたま日本でビデオ化されたのが2001年だったに過ぎない、『ブラボー火星人2000』と同じ路線のバカ邦題。

2001/3/29

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