ジャンク・メール

Budbringeren

Pal Sletaune / Robert Skjarstad,Andrine Sather,Per Egil Aske / 1997

★★★★

まあ普通の犯罪映画だが

 ノルウェー映画。監督はポール・シュレットアウネ。主人公の郵便配達人がロバート・シューシャタ、ヒロインがアンドリーネ・セーテル、悪い男がペール・エーギル・アスケという表記のようだ。"Junk Mail"は英語タイトル。

 オフビートなブラック・コメディ的な犯罪映画。うだつのあがらない郵便配達人がクリーニング屋で働く女性の部屋に入り込んでストーカー行為をしていると、その女性のトラブルに自らも巻き込まれていく。ちょっと狙いすぎという感もあるけれども、陰鬱な雰囲気の中で、急に激しい動きが生じるときにはしっかりと緊張感を作り出している、この手の映画のなかでは上質な部類に属する映画だった。かっこいいです。

 ただし映像的には、そうとう嫌なものを覚悟しておくこと。出てくるのは揃って"low life"という表現がぴったりの、どうしようもない連中ばかり。なかなか普通の映画では見られない気持ち悪い場面がいくつかある。これが許せて、たとえば『ゴースト・ドッグ』が許せず、『ゴールデン・ボーイ』が許せないのはなぜなのか興味深いところではあるんだが。

 これと比べれば、バッド・テイストという点で面白かった『ベリー・バッド・ウェディング』が「どこかでブレーキがかかっている」映画だということがわかる。その制約を外すのは簡単なことだが、外した後でどこに着陸させるかという点で、製作者の趣味の良さが問われるというわけだ。

2001/4/8

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ