リトル・セックス

Just a Little Harmless Sex

Rick Rosenthal / Alison Eastwood,Lauren Hutton,Kimberly Williams / 1999

だめだが、一部の人にとっては必見

 監督のリック・ローゼンタールは1980年代から活動している人。『ブギーマン』(1981)がデビュー作だ。本作は、20代後半の男女たちが、男どうし、女どうしで「セックスに関する本音」を語るという艶笑喜劇。その脚本がちょっと驚いてしまうぐらいレベルが低く、演出がソープ・オペラのレベルなので、見るに耐えないものに仕上がっている。撮影監督がブルース・サーティースなのだが、フィルモグラフィーを見てびっくりした。1980年代の後半あたりから、関わっている映画の質が急激に低下している。なお本作は1997年頃に作られ、そのあまりの出来の悪さから本国でお蔵入りになり、HBOで放映されるという経緯をたどった可能性がある。日本にはそれよりも前に輸入され、TV放映されたようだ。

 主演のアリソン・イーストウッドは厚化粧のおばさんに見える。彼女を含めて、ベテランのローレン・ハットンを含む役者たちがソープのレベルの演技をしているなかで、唯一見る価値のあるのがキンバリー・ウィリアムズ。クレジットの順序が主要な役者のアルファベット順なので後の方に来ているけれども、実は映画の中で3番目ぐらいに重要な役を与えられている(皮肉なことに役名が「アリソン」)。

 まあ、キンバリー・ウィリアムズの役柄もステレオタイプであることには間違いないのだが、冒頭で眼鏡をかけ、カジュアルなつなぎの服を着て登場し、みんなで酒場に繰り出そうということになると、眼鏡を外してヘソ出しルックに変身し、最後には酒場でストリップ・ダンス(いわゆるエグゾチック・ダンスというやつ)を踊ってブラジャー姿にまでなるというのは、本腰が入っているといわざるをえない。その他、昔から恋心を懐いていた男に対する、かなり胸キュンな「告白シーン」もあって、彼女のファンにとっては必見の映画といえる。この人は、名前が似ているシンディ・ウィリアムズと似たような不運なキャリアを歩みそうで心配だ。

2001/4/13

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