28DAYS(デイズ)

28 Days

Betty Thomas / Sandra Bullock,Viggo Mortensen,Steve Buscemi,Elizabeth Perkins,Dominic West / 2000

弾けないコメディ

 監督のベティ・トーマスは『プライベート・パーツ』(1997)、『ドクター・ドリトル』(1998)などの人。

 享楽的生活を送っていた大酒飲みのサンドラ・ブロックが、車で事故を起こし、リハビリ・センターで28日間を過ごすことになる。最初は斜に構えていた彼女だったが、センターの仲間たちと心を通わせていくうちに、自分の生活が完全に崩壊していたことを認識し、やはりアル中だった母親のことを直視し、敵対していた姉との関係も修復し、付き合っていたやはり享楽的な男と縁を切って新しい人生に踏み出すという、笑いと涙の感動物語。わっはっは。

 脚本のスザンナ・グラントは『エリン・ブロコビッチ』の人。スティーヴン・ソダーバーグのような才能がないと、この人の脚本はこれだけ惨澹たる映画になってしまうというわかりやすい例。見るのが耐えがたくなる教条主義的なつまらない映画だった。サンドラ・ブロックはこの若さでロビン・ウィリアムズ化してしまっている。

 リハビリ・センターに来た野球選手の役をヴィゴー・モーテンセン。大したことがない。スティーヴ・ブシェミが珍しい役柄をやっているが、うまく使えていない。姉の役を演じるエリザベス・パーキンス(『TABOO タブー』)は大したことないけれども、この映画の中では救いである。ボーイフレンドを演じるドミニク・ウェストはけっこう良く、そのことが映画全体の組み立てをかえっておかしくしている。というのも、この映画は、コメディっぽくするためにリハビリ・センターの中の人々をエキセントリックに描こうとしているのだが、それに失敗しているため、単なる鬱陶しいやつらにしか見えない。そして、映画としてはいちおう否定すべき人間であるドミニク・ウェストは、享楽的、刹那的な人間を驚くほどうまく演じているため、サンドラ・ブロックが彼と、彼が体現している楽しい生活を捨てて、まともな生活、禁欲的生活に移行することに説得力がなくなっているのである。

2001/4/21

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ