SNUFF スナッフ

Rendezvous mit dem Teufel

Thomas Berger / Heinz Hoenig,Jasmin Tabatabai / 1999

★★★

けっこうよくできている

 ドイツのTVムービー。『レッドストーム』『シージャック』と同じく、日本で流通しているビデオは英語吹き替え版で、"Split Second"という英語タイトルが付けられている。なお1976年の"Snuff"の邦題は『スナッフ/SNUFF』で、カタカナとローマ字の順序が逆である。ややこしい。原題の"Rendezvous mit dem Teufel"は「悪魔とのランデブー」という意味。『レッドストーム』の"Der Feuerteufel - Flammen des Todes"は「火の悪魔―死の炎」なので、「悪魔」つながりである。そういえば『シージャック』の"Die Todesfahrt der MS SeaStar"は「シースター号の死の航海」で、「死」つながりがある。

 監督のトーマス・ベルガーは比較的新しい人のようだ。快楽殺人を行う連続殺人鬼に、女性刑事が目をつけられるというスリラー。その女性刑事を演じるヤスミン・タバタバイが、アメリカ映画にはあまり見られないゴツい感じのヨーロッパ体形と顔の輪郭で(出身地はイランなのだが)面白い。細かいところに問題はあるものの、基本的なところがしっかりとしているので、まあ普通に見られる。そして、このタイプのストーリーの映画が普通に見られるということは、標準をそうとう上回っているということなのである。彼女の上司のハインツ・ヘーニッヒが良く、その他の脇役たちがいちいち印象深い。

 英語吹き替えはやはりよくなく、登場人物が比較的冷静に話していると思われるような場面でも激昂した口調が使われる。映画全体のトーンからも、セリフは全体に抑え気味だったと推測されるので残念なことだ。ドイツ語版で見たらもっと印象が良かったかもしれない。

2001/4/25

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