愛さずにはいられない

Fools Rush In

Andy Tennant / Matthew Perry,Salma Hayek,Jon Tenney / 1997

★★

ぎごちない

 アンディ・テナント監督作品(『アンナと王様』)。『スリー・トゥ・タンゴ』が好印象だったので、マシュー・ペリーの落ち穂拾いのつもりで見てみた。

 ナイトクラブの建設の仕事をしているWASPのマシュー・ペリーと、メキシコ人のサルマ・ハエック(『ワイルド・ワイルド・ウエスト』『パラサイト』)の間の異人種間結婚もの。1997年の時点でこういうストーリーが成り立つのかと驚くかもしれないが、マシュー・ペリーの一族の側がガチガチの富裕階層として描かれているため、かろうじて説得力はありそうに思える。

 しかし、ジョン・セイルズの『真実の囁き』を見てしまった以上、この映画がこのストーリーを作るためにWASPの側とヒスパニックの側の両方をステレオタイプ化しているのがしんどく感じられる。『アンナと王様』が与える印象とよく似ていて、本人はPCのつもりなんだが、そのことがかえって本人の偏見と頑迷さをあらわにしている、という感じだ。

 マシュー・ペリーは『スリー・トゥ・タンゴ』の方がずっと良い。脚本の曖昧さの犠牲になっている。サルマ・ハエックもやはり脚本の犠牲になっているけれども、元気の良いヒスパニックの女性というステレオタイプをきっちりと演じてはいる。そのことがかえって痛々しいという問題はある。こうやって考えれば考えるほど、『真実の囁き』は凄い映画だったということがわかる。

 ジル・クレイバーグとアン・バンクロフトが出ているんだが、無意味。SNL出身のシオバン・ファロンが、サルマ・ハエックの友人として堅実なコメディ・リリーフをしている。

2001/4/25

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