クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝

原恵一 / 矢島晶子 / 2001

★★★

うーむわからん

 正式なタイトルは『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』。面白いとの評判を聞いたので見てみた。私は日本製アニメとマンガにはまったく疎く、「クレヨンしんちゃん」については名前を聞いたことがあるていどで、どういう話なのかを知らない。でまあ、やはりその抽象性と観念性がきつかった。アイデアと脚本の練り不足と、アイデアの映像化の面での貧しさが気になって、楽しむことができない。これらの点は、私が見たことのある数少ない日本製アニメの大部分に共通する特性なので、私の側にある種の感受性が欠けていると表現するしかない。

 私はこの秘密組織「イエスタデイ・ワンスモア」の仕掛けに引っかからないだろうと自信を持って言える。高校生とか老人はどうなったんだろうという疑問が湧くが、主人公の年齢層の子供にとっての世界はお父さんお母さんと幼稚園での友達から構成される世界なんだということで納得したとしても、お父さんお母さんの世代の人全員が「イエスタデイ・ワンスモア」の手に落ちるという話には納得できない。

 そして私の中では、日本製アニメが受け入れられているという事態と、お父さんお母さんの世代の人全員が「イエスタデイ・ワンスモア」の手に落ちるという事態は、根が同じものに思えるのである。これは私がいままで生きてきたなかで何度も確認してきた理解であり、自分がマイノリティに属するらしいということは十分にわかっていたのだが、ついに存在を抹殺されてしまった感じで気が落ち着かない。

2001/5/9

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